書誌学
書誌学とは、書籍を対象とし、その形態・材料・用途・内容・成立の変遷等の事柄を科学的・実証的に研究する学問のことで、日本では、一般的に江戸時代以前の古典籍について、その成立・装幀・伝来等を含めて、その書籍に関する諸々の事柄を研究・記述する場合に用いられることが多いようです。その歴史的な第一歩は、奈良時代の書目編纂に始まり、各大寺の経蔵の所蔵目録や、一切経の蔵経目録など、経録(仏典目録)類が盛んに編修されました。平安時代になると、藤原佐世による漢籍目録の『日本国見在書目録』が現れ、また、蔵書目録としては、藤原信西による『通憲入道蔵書目録』が見られるようになりました。また、平安末になると、宋刊本を用いた漢籍の校勘や、『万葉集』などの伝本の対校が実施されるようになりました。鎌倉時代になると、仙覚律師による『万葉集』の校勘が、その水準の高さを誇っていて、また、その末期には、『本朝書籍目録』という総目録が編纂されています。
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