比較文学は、学問の一分野で、各国の文学作品を比較して、表現・精神性などを対比させて論じる立場の学問です。

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比較文学

比較文学は、学問の一分野で、各国の文学作品を比較して、表現・精神性などを対比させて論じる立場の学問です。西洋では、テリー・イーグルトン、エドワード・サイード、ガヤトリ・スピヴァクなどが比較文学者を名乗っていて、彼らは理論的な思考や隣接する学問の知見を参照し展開させていく能力に秀でており、また文学研究の政治性を意識化するための方途を示しました。ほぼ同時代には、ハロルド・ブルームのように、人間や文学の西洋中心的な普遍性を奉じる保守的な比較文学も少なくありません。日本では坪内逍遥が「比照文学」の名で西洋の比較文学を紹介しましたが、逍遥自身の実践は、『ユリシーズ』が「百合若大臣」に影響したといったものでしかなく、しかもこの説は疑問視されています。 1954年、日本の大学で初めて比較文学の講座が設けられたのは東京大学で、英文学者の島田謹二が、人文科学研究科に新設された初代主任となり、今日に至っています。